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脱ハンコのメリットとデメリットとは?ハンコ業界の将来性は?

ハンコは日本の伝統的な文化の一つですが、昨今のデジタル化の流れを受けて、昔ほどには使われなくなってきています。ハンコを廃止すべきという議論もこれまでに何度か行われてきていますが、果たして本当にハンコは不要な存在なのでしょうか。

以下では、脱ハンコのメリットとデメリットを触れたうえで、業界の将来性について見ていくことにしましょう。

(ハンコを自分で制作できるプリンター)

ハンコの歴史

ハンコは日本独自の文化と思われがちですが、これは正しくありません。

実はハンコの発祥の地は現在の中東にあたるメソポタミアで、紀元前7000年より前にすでに使用されていたと言われているのです。

やがてこのハンコは紀元前300年ごろに発明された紙に押印するために使われるようになり、それが日本に伝わってきてハンコ文化として定着しました。ただし、当初はハンコは誰でも使えるものではなく、一部の特権階級の人のみが使用できる特別なものでした。

良く知られているものとして後漢の光武帝から倭奴国に贈られた金印がありますが、これも王が使用する特別なハンコであるという位置づけになっています。平安時代の後期になると、手形印や花押が用いられるようになります。

手形印というのは、その名の通り、手のひらに朱肉を付けて紙に押すもので、江戸時代にも使われていたという記録が残されています。一方、花押は自らの氏名を崩して書くサインのようなもので、主に武士の間で普及しました。

ハンコの一般への普及

このようにハンコは様々な形態をとって日本国内に徐々に普及してきたのですが、それが現在のように一般の人の間にも普及するようになったのは、近代になってからです。具体的には、明治6年10月1日に明治政府が出した太政官布告において、「本人が自書して実印を押すべし。

自書の出来ない者は代筆させても良いが本人の実印を押すべし。」と定めたことで、広く多くの人がハンコを使用するようになりました。これを記念して、毎年10月1日は印象記念日とされています。

脱ハンコのメリットとは?

前述の通り、ハンコ文化は長い時間をかけて日本社会に根付いてきたものだけに、実際に脱ハンコを実現するのはそれほど簡単ではありません。では、なぜ脱ハンコが取りざたされているのでしょうか。ここからは、その答えを知るために、脱ハンコによってどのようなメリットが得られるのかについて説明していきます。

まず、脱ハンコによって得られるメリットの一つ目は、ペーパーレス化が進みコスト削減につながるという点です。ハンコは当然ながらそれを押す紙が必要であるため、契約を締結するための契約書などにハンコが必要とされるとどうしてもそのために紙を用意しなければなりません。

1枚の紙の価格はそれほど高いものではありませんが、これが積み重なると馬鹿にならない金額になりますので、脱ハンコによってそういった紙が不要になるというのは企業にとって大きなコスト削減メリットがあるというわけです。

二つ目のメリットとして、業務の効率化が進むという点が挙げられます。例えば、書面で契約で締結するためには、それぞれの当事者が一堂に会するか、互いに押印して郵送しあうといったことをしなければならないため、そのための人件費や時間が必要になります。

ハンコを不要にして電子的に契約を結べるようにすれば、そういった手間はすべて不要になり、かつ短時間で契約が締結できるようになるので、大幅に業務が効率化できるというわけです。

また、押印業務がなくなれば、リモートワークが推奨されているのに、一部の社員が押印のために出社しなければならなくなるといった事態も起こらなくなるため、働き方改革にもつながるでしょう。さらに、第三のメリットとして、コンプライアンスが強化できるという点があります。

押印された紙の書類は紛失や改ざんのリスクがつきものですが、電子化して高度なセキュリティを備えたサーバーなどに保管するようにすれば、そのようなリスクを低減することが可能になるのです。

脱ハンコのデメリットとは?

メリットがある一方で、脱ハンコにはいくつかのデメリットがあり、それがなかなかハンコが無くならない一因にもなっています。まず、一つ目のデメリットは、契約書などの中には法律において書面で締結することが義務付けられているものがあるため、今すぐ脱ハンコをすると法律違反になってしまうという点です。

具体的には、不動産の賃貸借契約書や重要事項説明書、投資信託契約の約款などが書面化が義務付けられている書類です。これらはすぐにペーパーレス化ができないため、もし完全に脱ハンコを実現するのであれば、その前に法律を改正しなければなりません。

二つ目のデメリットは、企業の業務フローの見直しが必要になるという点です。多くの企業では、管理職が承認する際に押印するといったように、ハンコを前提にした業務フローが組まれています。それらのハンコをすべて無くすのであれば、業務フローを根本的に見直さなければならないわけですが、それには手間がかかるため、脱ハンコのメリットは理解しているものの、なかなか積極的に取り組もうという気になりにくいのです。

ハンコ業界の将来について

このように脱ハンコにはメリットとデメリットの両面があるわけですが、世界的なペーパーレス化の流れを受けて、ハンコの使用頻度が少なくなっていく可能性は高いと考えられます。では、そのような状況を踏まえて、ハンコ業界の将来はどのようなものになるのでしょうか。

まず一つ言えるのは、オフィシャルにはハンコが使われなくなったとしても、それによってハンコが全く不要なものになるというわけではないということです。ハンコはそれ自体が芸術的な価値を持つものであり、例えば、自分の好きなキャラクターのハンコを作って持っておきたいといったニーズは今後も変わらずに残り続けるでしょう。

そのようなニーズに応え続けるように変化していけば、今まで以上にハンコ業界が発展する可能性はあるのです。

また、ハンコ業界そのものもペーパーレス化の波に乗ってデジタル化していくかもしれません。

例えば、これまで培ってきた高度なデザイン技術を活かしてデジタル印鑑を製作するといった取り組みを進めれば、脱ハンコ後の社会においても、業界の存在価値がなくなったりはしないでしょう。

ハンコ業界の将来は明るい

以上で見てきたように、脱ハンコには様々なメリットとデメリットが存在するわけですが、仮にデメリットを克服して脱ハンコが実現されたとしても、それによって直ちにハンコ業界の将来が暗くなるわけではありません。むしろ、新たなビジネスチャンスにつながる可能性がありますので、それをきっかけにより大きく飛躍できるかもしれないのです。

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